手仕事の道具たち 第6回

金槌

「打つ」「叩く」。 言わずと知れた大工道具金槌

 この道具を見て、何に使う道具かわからない人はいないでしょう。 言わずと知れた大工道具「金槌」です。「釘を打つ」「鑿(のみ)を叩く」などの工程に用います。 大工さんは特に「玄翁(げんのう)」と呼ぶ事もあります。また、打つ時の音から「トンカチ」などと言ったりこともあります。
 形状は、多角形のものだったり、丸形のものがあります。一般的なものは、一方が平らになっていて、もう一方が少し丸みを帯びている(「木殺し」と呼ばれる)金槌です。平らな面で釘を打ち込み、最後に木に傷をつけないように丸い面で仕上げます。
 ところで「玄翁」という名称の由来は何でしょうか?これはその昔、室町時代、近づいた動物や人間の命を奪う「殺生石」といわれて恐れられた岩が、栃木県の那須野にあった。 この岩を「源翁」「玄翁」と呼ばれる高僧が大きな金槌で叩き割り、災いを取り払ったことからこう呼ばれるようになったとか。 なかなか興味深いエピソードですね。

実際に使っているところを動画で見てみましょう


金槌

 

 

 

 

金槌

 

金槌